妊娠後期とは妊娠8ヵ月(28週)〜10ヵ月(39週)の時期のこと。
安定期を無事過ごして妊婦さんのお腹もだいぶ大きくなってきていると思います。
そんな疑問にお答えします。
まず、旦那さんに一つ重要なお知らせです。「妊娠後期、旦那」で検索をすると次のようなキーワードがサジェストで出てきます。
- 妊娠後期 旦那(に)イライラ
- 妊娠後期 旦那 飲み会
- 妊娠後期 旦那 嫌い
このキーワードが毎月、合計で約200回以上検索されています。
妊娠後期の旦那の行動に不満を持っている妊婦さんが、一定数いることがわかります。
赤ちゃんが生まれてさらに夫婦の協力が必要なのに、妊娠中からこんな関係性では、生まれてくる赤ちゃんにとっても良くありません。
そうならないよう、妊娠後期に旦那がすべきことを覚えましょう。
まず結論を言うと、大きく次の3つです。
細かく見ていくとすべきことは尽きませんが、まずはこの3項目を心がけるようにしてください。
このあとの解説を読めば、良い夫婦関係を保ちながら妊娠後期を乗り越えることができます。
僕自身、奥さんの妊娠後期を経験して特に大事だなと思ったのが、赤ちゃんのお世話について学んだり、生まれてから必要になるものの準備をし始めたということです。
その辺のことも実体験を交えてご紹介します。
ちなみに、臨月に旦那がすべきことは別の記事で今後ご紹介します。
この記事では妊娠28週から臨月に入る前の妊娠36週頃についてを解説します。
旦那さん 「妊娠してからというもの、妻がイライラしていることが多くて…」 そんな悩みを抱える男性は多いと思います。 そしてこの記事にたどり着いた男性の方は恐らく、イライラしている奥さんに、イライラしているのではない[…]
まずは妊娠後期の妊婦さんの様子を知ろう
妊娠後期は妊娠8ヵ月(28週)〜10ヵ月(39週)の時期。
まずはこの時期の妊婦さんがどんな状態なのかを理解しましょう。
お腹がより一層大きくなり、動くのが大変に。階段ではなくエレベーターを。
妊娠中期頃から会社などでも妊娠に気づかれ始めますが、妊娠後期になると会社の鈍感なオジサンでも気づくほどの大きさになります。
胎児の体重は個人差はありますが2000g前後。お腹もより一層大きくなって、動くのは大変です。
妊娠後期から産休に入る方も多いと思いますが、産休に入る直前などは
と、心配になるほどお腹は大きくなっています。
お腹で足元が見えないので、段差などは要注意です。
バスのステップなど段差のあるところから降りる時などは手をつないでフォローすると安全です。
また、階段はかなりゆっくりじゃないと登れず息切れする妊婦さんもいます。
エレベーターを率先して探し、あれば遠慮せず使用するようにしてください。
産休直前の奥さんの様子はこちらでもご紹介しています。
妊婦さんが産休に入るのは、一般的には出産予定日の6週間前からと言われています。 「でも6週間前ってだいぶお腹大きくなってない?」 そんな心配をする旦那さんは多いと思います。 実際、僕の奥さんも妊娠9か月3[…]
寝る体勢に一苦労。仰向けで寝ると息苦しい。
奥さんが左向きで寝ようとしたら、お腹の赤ちゃんが嫌がって動く。
右向きにしたら落ち着いた。(逆もしかり)
このように、寝る体勢を決めるのにも一苦労。
また赤ちゃんの体重が重いので、仰向け寝だと息苦しくなってきます。
そして横向きで落ち着いて寝るためには抱き枕が必須です。
仰向け寝や抱き枕に関してはコチラの記事で詳しく解説しています。
お腹が大きくなってきた妊婦さんのほとんどが、腰痛に悩んでいると思います。 しかも横になった時も楽じゃない! ウチの奥さんも苦労していました。 そこで活躍したのがこちらの2つ。 抱き枕 ヨギボー(Yogibo) […]
全身とても浮腫みやすい。
僕の奥さんは驚くほど浮腫んでいました。
ある朝突然、それこそ赤ちゃんの手のように、手がパンパンになっていました。
同様に足もふくらはぎもパンパンです。
浮腫みは塩分の多いものを食べた後は特になりやすいので要注意です。
足の浮腫みはマッサージをしてあげるだけで、驚くほど改善するので是非マッサージをしてあげてください。
また僕の奥さんは、病院で担当医に
と教わったそうです。
メディキュットは圧着ソックスのことです。圧が強いので奥さんが着脱に苦労していたら手伝ってあげましょう。
浮腫みについてはコチラの記事で詳しく解説しています。
妊娠8か月。妊娠31週目のある朝の出来事です。 妻 「何これ、足がすごい浮腫んでる!!」 女性が言う「浮腫んでる」って、男からすると「全然わかんないけど…?」って思うケースは多い気がします。がしか[…]
それではここから妊娠後期に旦那がすべきこと3選を解説していきます。
➀家事を奥さんと協力してやる。
妊娠後期に旦那がすべきこと、まず一つ目は「家事を奥さんと協力してやる」です。
これは妊娠後期に限らず初期、中期と同じですね。
奥さんは完全に家事ができないというわけではありません。
家事を100%旦那さんがやるというのは不可能なので、奥さんが楽な体勢でできるところはやってもらいつつ、難しいところは旦那さんが積極的にやっていくのが良いと思います。
ただし、奥さんの状態にもよるので、よくコミュニケーションを取ってお互い何をするのか決めていきましょう。
参考までに、僕がなるべく意識していた家事はコチラです。
- 食卓の準備、後片付け…テーブルとキッチンの往復がしんどい。料理は奥さんに作ってもらい、皿などを並べるのは自分が担当。
- 食後の皿洗い…食後は動くのが辛い
- 乾いた食器、フライパンなどの調理道具をしまう
- 買い物に一緒に行く
- 風呂掃除…かがむのが辛い。滑ったら危ない
- 掃除機
- 布団、枕を干す
- ベッドメイキング
- 風呂の排水溝の掃除
- トイレ掃除
- 洗濯ものを物干し竿に干す。取り込む。
- 畳まれた洗濯物をしまう。
- 洗濯ものが畳まれていなかったら、奥さんが料理をしている間に畳む。
- 無くなっているものを補充…地味に面倒。ストックが下の棚などに入っているので、奥さんだとかがんで取り出すのが大変。
- ゴミを出す
これが全てではありません。
奥さんの調子がすぐれないときは、普段奥さんがやっていることでも代わりにやるようにしましょう。
②奥さんの気分転換と身体のケア
妊娠後期に旦那がすべきこと、二つ目は「奥さんの気分転換と身体のケア」です。
ここでは具体的に2つをご紹介します。
ドライブなどで奥さんの気分転換を。
「奥さんの気分転換と身体のケア」1つ目は、ドライブなどで奥さんの気分転換をすることです。
お腹が大きくなってくると、奥さんの行動できる範囲は限られてきます。
そのため、たまにドライブなどで気分転換をすることは効果的です。
電車だと駅まで移動して、階段を上る必要があったり、人の多い構内を移動したり、混雑する車内で座れなかったりなど、疲れることが多いので車でのドライブが最適です。
運転での注意点は、スピードを出しすぎず安全運転をするということです。
大きな段差を越える際の衝撃や、急発進・急ブレーキなども赤ちゃんがビックリしたり、奥さんのお腹に負担がかかるので注意してください。
また、妊娠後期の妊婦さんは赤ちゃんが膀胱を押すので頻尿になりがちです。長時間運転を続けず、途中であえてSAなどで休憩するようにしてください。
遠出にはキャンピングカーが妊婦さんに優しい
キャンピングカーを使用すると、遠出の際は安心で快適な旅を送れます。
僕も妊婦の奥さんを連れてドライブに行くのですが、丸一日掛けての遠出の場合、必ず途中で奥さんが眠くなって休憩が必要になるので、車を停めてお昼寝の時間を取ります。
普通の乗用車だとシートを全部倒して寝るのですが、なかなか寝やすい体勢にはなりません。
妊婦さんにとってのキャンピングカーのメリットはこちら。
- 眠い時にいつでも横になって寝れる
- トイレに行きたいとき、いつでも行ける(妊婦さんは頻尿になりがち)
- 車中泊ができるからキャンプも楽(テント寝はしんどい)
僕も妊娠中に一度利用したのですが、
赤ちゃんが生まれた後での旅でも、いつでも授乳できたりと色々とメリットがありそうなので、使用したいと思っています。
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足回りのケア(浮腫み解消マッサージ、靴下を穿かせる、足の爪を切る、足を洗ってあげる)
「奥さんの気分転換と身体のケア」2つ目は、奥さんの足回りのケアです。
車の話の後ですが、サスペンションやブレーキの話ではありません。
先にも書いた通り、妊娠後期の妊婦さんはとにかくお腹がつっかえて足元まわりのケアが困難です。
そこを旦那さんがケアしてあげるとポイントアップにつながります。
具体的には次の4つです。
- 足の浮腫みの解消マッサージ
- 靴下を穿かせる・脱がす
- 足の爪を切る
- お風呂で足を洗ってあげる
靴下くらいは脱ぎ着できる奥さんでも、圧の強いメディキュットとなると困難ですので、手伝ってほしいと言われたら協力しましょう。
足の爪を切るのは、体が柔らかい奥さんでしたら自分でできる方もいると思いますが、全然無理な方もいると思うのでその場合は切ってあげるのはマストです。
僕も初めて人の爪を切るということを体験しました。
また、一緒にお風呂に入っている方は、体を洗ってあげたり、足を洗ってあげたりすると喜ばれます。
妊娠8か月。妊娠31週目のある朝の出来事です。 妻 「何これ、足がすごい浮腫んでる!!」 女性が言う「浮腫んでる」って、男からすると「全然わかんないけど…?」って思うケースは多い気がします。がしか[…]
③赤ちゃんのお世話の準備や勉強を始める
妊娠後期に旦那がすべきこと、3つ目は「赤ちゃんのお世話の準備や勉強を始める」です。
具体的に2つのポイントでまとめました。
父親学級に参加して赤ちゃんのお世話について学ぶ
「赤ちゃんのお世話の準備や勉強を始める」1つ目は、父親学級に参加して赤ちゃんのお世話について学ぶということです。
開催する自治体によってマタニティクラス、両親学級、パパ学級などいろいろな呼び名で行っています。
自治体にもよりますが、無料で参加できる自治体がほとんどだと思います。
父親学級では助産師さんが横についた状態で実践できるのが一番のメリットです。
など、誤ったやり方などを訂正してくれるのでとてもありがたいです。
この機会を逃すと、そういった経験なしで赤ちゃんを迎えることになります。
沐浴、おむつ替えなどはYoutubeなどで学ぶことはできますが、見るだけと実際に手を動かしてやるのとでは得るものの大きさがまるで違います。
父親学級についてはこちらもご覧ください。
先日、僕が住む東京都の自治体が主催する父親学級に参加しました。 妊娠8か月の奥さんは留守番。旦那の僕1人で行ってきました。 この記事では、 「父親学級ってどんな感じなんだろう」 「父[…]
赤ちゃんに必要なものを準備し始める
「赤ちゃんのお世話の準備や勉強を始める」2つ目は、赤ちゃんに必要なものを準備し始めるということです。
いつ赤ちゃんが来てもいいように、赤ちゃんグッズの準備を始めましょう。
ここを奥さん任せにしていると、炎上することになります(実体験…)。積極的に行きましょう。
次の表に必要なものを挙げました。
ほぼほぼ必要なものを挙げていますが、ベビーベッドなどは不要な場合もあるので、どうするのかを奥さんとよく話し合いましょう。
また、これらを全て購入するとかなりの出費です。
ベビーカー、抱っこ紐、ベビーベッドなど、特に高額なものはお友達や親戚などにお下がりがないか聞いてみるといいと思います。
臨月になるといつ生まれてもおかしくないので、なるべく臨月に入る前にすべての準備は終わらしておきましょう。
\アカチャンホンポで必要なものは全て揃います/
奥さんの入院の準備もする
赤ちゃんの準備の他に、奥さんの入院の準備も必要です。
入院時に必要なものは病院によって異なると思うので、奥さんが病院から聞いているかどうか確認し、リストなどがあればそれに沿って準備を進めましょう。
いつ陣痛がはじまっても慌てないよう、事前に準備しておきましょう。
知らないとヤバい! 妊娠後期に旦那がすべきこと3選! まとめ
細かく見ていくとやるべきことは非常にたくさんありますが、改めて旦那さんが妊娠後期にすべきことは大きく次の3つです。
- 家事を奥さんと協力してやる
- 奥さんの気分転換と身体のケア
- 赤ちゃんのお世話の準備や勉強を始める
まずはこれらを心がけるようにしてください。そうすれば具体的にどう動けばいいのかは見えてくるはずです。
細かいところは僕の実体験をもとにご紹介しましたが、妊婦さんによって性格も体調も異なると思います。奥さんとよくコミュニケーションをとって、自分の奥さんに合った妊娠後期の過ごし方を見つけていきましょう。